しんどくなって、一旦手を止めてしまいましたが続きを書きます。
母がある日突然「せんもう状態」というのになって、北九州の神経内科のある大きな病院に連れて行ったところまで話しました。
病院では、最初に色々検査されました。
今日はいつで、ここはどこで、100から7を引き続けて、とか。
その検査を傍らで見ていたんですが、
母はどの質問も、まったく答えられていませんでした。
もうこのときには、その母の様子にダメージを受けるというより、「どうでもいいから、誰かなんとかして」という気分になって、ただ俯いて聞いていました。
母の場合、突然「せんもう状態」になった原因がまったくわからず、ただ退職前に仕事がハードだったことと、その後何度も「髄膜炎」を起こして入院していたのとが何か関係あるだろうというくらいでした。
髄膜炎と言う病気は、そもそもそんなに頻繁にかかる病気ではないと思いますが、すさまじい頭痛と高熱で、母は何度も入院していました。
仕事でもうこれ以上は無理というところまで働いたから早期退職したのに、オーバーワークのツケをまだ払わされていたのですが、その髄膜炎もようやっとおさまってきた頃になっての突然の「せんもう」。
公務員がヒマだというのは間違いです。
少なくとも、忙しい人はめちゃ忙しいし、過労自殺や過労死も少なくありません。
実際、私が大学職員だったとき、新任の課長が着任する日に来なかったことがありました。
国家公務員系は年度がかわる一ヶ月くらい前に異動の内示があり、3月下旬、本当にぎりぎりになってそれが確定し、慌てて荷造りして引っ越します。
土日休めないので、四月に入っても前のアパートを引き払えてないなんてザラです。
年度始まりの仕事が忙しすぎて、何ヶ月も土日休めないというのは別に珍しいことではありません。かくいう私も入って最初の年度初めは忙しすぎて、五月のゴールデンウィーク頃までの記憶が飛んでいます。ハっと気がついたら職場のデスクでした。
ちなみにその新任の課長さんは、結局一度も会えませんでした。
職員宿舎に行ってみたら、もう亡くなっていたそうなので。
(つづく)
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