2/8木曜の夜のスピーチ練習会は大変なことになりました。
毎月一回を積み重ねて、10回の節目の会にして、翌9日は再び鴨汁まみれ…もとい、【話し方の学校】校長、炎の講演家、鴨頭嘉人さんの、話し方の学校 大阪アドバンスコースのスタートを目前にし、熱い練習会になるはずでした。
スピーチ練習会は、いつもより参加者も多かったし、実りあるものとなったのですが、何か、何か期待値ほどの熱さがなかった…それは「今思えば」という話なのですが……。
終了後、メンバーの1人がポツリ、こぼしました。
彼は…おそらく胸のつかえを取り除きたかったのです。
「今日さー…ベーシックコースの日でしょ?事務局のしのみんが60人分のファイル運ぶっていうから、俺と圭ちゃんで手伝ってきたんだよねー…」
おお、そうなんだ!
さすが、大阪第2期ベーシックの三羽ガラスと言われる2人。気が利いてるなー!
しのみん達事務局はか弱い女子だもんね、今度のベーシック、ひとクラスに60人なんて、とんでもないマンモスクラスだから、そりゃ授業のファイルひとつ取ってもめちゃ重いし、そうしてあげると助かるよ〜〜🎵
それにしても、第3期ベーシックを覗きに行くなんて、やるなぁ!
…と思ったのです。
ベーシックコースの会場は、スピーチ練習会の会場と目の鼻の先。私も覗きに行きたかった。
ところが、盛り上がってワー…で、この話は終わりませんでした。
「…そこでしのみんから聴いたんだけど、俺らのコース(アドバンス)…ひろさんって人の講義になるらしい」
え?
それは…東京アドバンスから、名古屋は順次アドバンスの講師は切り替わる…って聞いてたよ?木元さんって、頭キレキレの変人に変わるんだよね…?
木元さんといえばあれだ。
「きもっちゃんって、頭良いよね〜」って鴨さんに言われて、
「はい、俺頭良いんで」
と応えたという、キレキレ星人。
マジカルでミラクルが鴨さんのだとしたら、きもっちゃんはロジカルで、すごく講義が分かりやすくて、アドバンスを教えるのにピッタリだって。
でも…私たちの大阪アドバンスは…、鴨さんが教える最後のアドバンスだって、伝説の、最後のアドバンスになるんだって、鴨さん、ベーシッククラスの最後のときに言ってた……
このときのやるせない気持ちは、「遣る瀬無い」と漢字で書いたくらいではとても収まりきれないものでした。
鴨さんに…期待を、裏切られた……
今まで、一度も、私の期待を裏切ってこなかった人に…
よい大人が、●●さんは期待を裏切らないとか、アホみたいに信じてるってのは滑稽なことなのですが、
スピーチ練習会に参加していた仲間にとってこのショックは大きく、
参加していたその6名は、口の中を苦くしながら、その晩はけていったのでした…
「なごみ!明日来ないとかしないでよ!」
そう背中に声をかけられつつ帰った私は…
不満で煮えくりかえっていました。
そして翌日、
私の無意識のブレーキは、私を話し方の学校の10時始まりに10分遅刻させました。
エレベーターが開くと、そこはもう熱い講義の最中。
鴨さんが、いつもの鴨さんで、皆んなの前で話していました。
「俺にとって4ヶ月って4年くらいの感覚なんだよね!アドバンスはひろさんで行こう!って思って変えたけど、俺が前に、今度のアドバンスは俺の最後のアドバンスにするって言ってたなら、嘘にするわけにはいかない!
予定を変えて、ひろには悪いけど、俺が今回は全部やります!!」
部屋中がドーン!とひっくり返ったその瞬間と、私の到着はほぼ同時。
この会場、廊下もなく、エレベーター降りたらもう会場の中。
そのドーンの中、遅れて参加した私は、慌てて席に。
そして、ひろさんが前に立ちました。
私たちのメンバーは、名古屋を本拠地とする講演家で講師、第2鴨頭と言われるひろさんのことを知らない人がほとんど。
私は鴨さんが、「予定を変えて、俺がやります!」としたことは嬉しかったのですが、それでも、「騙された」というマイナス感情を吹っ切れてはいませんでした。
それは私だけでなく、おそらくほかのメンバーも。
さらに、メンバーのうち数人は、今日の今日まで、鴨さんではなく、ひろさんて方が講師になるなんて話は聞いてなかったはずです。
それがこの数分で、
講師は鴨さん⇨ひろさん⇨やっぱ鴨さん
などという話を聞いて、果たして感情が追いついていたでしょうか?
鴨さんが一旦失われかけた絆を繋ぎなおしてくれた、今、この、ここの瞬間、この場で、ひろさんは、なんと話すのでしょうか?
ひろさん…いや、【本気の講演家 津田ひろあき】が、私たちの心をここで掴めなければ、
鴨さんへの、少なくとも、私の中での信頼は、まだ地に落ちたままです。
私はオトナなので、感情を押し殺すことを、きっと容易くやることでしょう。
鴨さんの講義に素直に、聴き入り、宿題をするでしょう。
でも、何かが、この一連のことで「減って」しまっているかもしれない。私はそのとき、それを恐れていました。
やはり、プロの講演家は、違う!
ネガティブななにかをひっくり返す力に於いても、「話し方」を教えようなんて人は、想像をはるかに越えてきて、
このひろさんから学べないのは残念なのかも?とまで思わせてくれるスピーチでした。
それだけではなく、
鴨さんの講義が始まってからも、ひろさんは何度も、何度も立ち上がり、
「今の鴨さんの…という発言の意図はこういうことですか?」と、プロの講師だから気づいた、レベルが高いポイントを指摘したり、
「今の●●さんのスピーチにフィードバックさせて貰っても良いでしょうか?」
と、鴨さんのフィードバック(プレゼント)の上にプレゼントを盛ってくれるサービス精神を発揮してくれました。
ひろさんには、元より落ち度は一片もありません。
むしろ、仕事のためにスケジュールを空け、その仕事を取り上げられる…、いわばメンツを潰されたのです。
鴨さんから。
生徒の私たちから。
でもひろさんは、そんな風にこの出来事を受け止めていない。私のゲスな勘ぐりなどでは傷もつかない、完璧なグレードプレゼンター精神を発揮していました。
人間として、この場で誰よりもえらいと、思いました。
メンツ、損得、その程度のマインドで測っては、この方に失礼だ。
ひろさんに礼を尽くすには、私はどうすれば良いのか?!
なんか飛躍してますが、私は震えるように、
スピーチじゃねえ
もう一回マインドだ!
ひろさんから、これから半年、マインドを学ぶ!!
カチっとスイッチが切り替わりました。
話し方の学校!
入って良かった!!
たった一晩と一日で、私は百万円分学ばせていただきました!!
そして、これまで、我が事ばかりで、
申し訳ございませんでした!!
拙い筆ですが、これが今の気持ちです。
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