ブランチは時系列で並べて、音読して腑に落ちるものができればそれで良いのだが、
時系列で並べただけでは、説明不十分、腑に落ちないものが出来上がることの方が多い。
そういう問題点を探るキーのようなものがある。
それをCLRという。
- 明瞭性の懸念
- 存在の懸念
- 因果の懸念
- 十分性の懸念
翻訳なので言葉が固くて使いにくいから、例を使おう。
さっきのCLRは使うのに作法がある。
それは、上から順番にチェックするという作法だ。
なのて、明瞭性からチェック。
花の種…なんの花かはわからないが、花の種なら、まいたら咲くのは花だろう。花に詳しくない私には明瞭に思える。
次に、存在の懸念。存在の懸念という言葉は分かりにくい。これは、「本当ですか?」という問いに置き換えられる。
「もし、花の種を蒔いたら、結果として花が咲く」
本当ですか?
私は本当だと思う。
次に因果関係。本当に因果関係があるか?
花の種をまく、花が咲く。
種をまくのが先で、花が咲くのは後だ。
ただし、球根で増える花もあるんじゃなかろうか?と思う。
この二つは同時には成立しないので、バナナでくくったりしない。
「もし、花の種をまくなら、結果として花が咲く」
「もし、球根を植えたら、結果として花が咲く」
因果関係はおかしくないと思う。
最後に、十分性を調べてみたい。
「花の種をまく」だけで、花が咲くだろうか?
私が生物の授業で習った限りでは、植物の開花には、日光と水が必要。
ならば、
「もし、花の種をまくならば、結果として花が咲く」は不十分だ。
私は植物に詳しくないので、これ以上の知識がない。
だから、本当になにか花の種を手に入れたら、詳しい人にこの図を見せて、もっと詳細に訊いた方が良いだろう。
例えば花が朝顔だったら。
バラだったら。
アマリリスだったら。
さっきは明瞭だと思っていたことも不明瞭に変わるかもしれない。
バラにとっての十分な日照は、朝顔とは違うはずだから。
そのときは、もう一度CLRを回すのである。
自分でも回し、人にもブランチを使って説明して、CLRを満たしているかチェックするのである。
ロジックは、共通言語だ。
ブランチは、中でも簡単な共通言語だから、誰にでも使える。
自分の悩みが自分では解決できないとき、人に相談したいとき、きっと役に立つと思う。
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