経絡つねつね(仮称)

先日、患者さんが面白いことを教えてくださったのでシェア。

もうかれこれ半年くらい、来てくださってる患者さんが、あるとき怪我をした。

負傷部位は、鍼灸の管轄外って思いますか?

いやいや…実は東洋医学は、どこか怪我したとき使うと治りが違う。

例えば骨折や捻挫。

何年も前の傷が冬になると痛む、なんてことがあります。

見た目的には、怪我は治って、傷は塞がっていても、身体の中には、切れたコードとコードの繋ぎ方が悪いところが温存されていたり、本来とは違うところに接続されてしまっていたり、

そう言う皮膚の下の状態は、外からは見えないし、また、整形外科の検査からも見えなかったりする。

でも、本人的には痛かったり、違和感が残るんです。

怪我したことすら忘れるほどの時間がたっても、痛みだけ残っていることも。

交通事故だったりすると、保険が保証する期間が過ぎると知らん顔されますが、後遺症として、長く苦しんでる人は沢山います。

そう言う問題を軽減するのに、東洋医学は役に立つんです。

「へー、でも、皮膚の下のことは、あんたらにだって見えないじゃん」

って思いますよね?

見えません。

でも、ご本人の体はもちろん、傷が残っていることを知っているので、ご本人の体に聞く方法を知っていれば、知ることは出来るんです。

というわけで、表題の「経絡つねつね」(仮称)

その患者さんは先月怪我をして、それが治ったところでした。

でもまだ痛い…

なんか残ってる…

そこで、私はその「なんか残ってる部分」を探すことにしました。

この「経絡つねつね」とは、まぁ、皮膚をつねるだけなんです。

そもそもは、私の鍼灸学校時代の恩師が教えてくれた、経絡の異常を知る検査法でした。

手足に流れる十四経絡のどれに異常があるか?

経絡の流れ(流注=るちゅう)を知っていれば、たとえば肘のこの辺つねって痛いってことは「太陽小腸経の異常だな」なんて感じです。

まぁ、理屈はいいので、試しにご自身のスネの皮膚一枚だけつねってみてください。

あちこちつねってみると、異常に痛くて「なにこれ」という顔になるところが一箇所くらいは大体あります。

それが東洋医学でいう経絡の異常。つまり未病の種です。

これがどんな芽をふくのか、ふいてみないと分かりませんが、ふいても良いことは何一つないので、即座に摘みましょう。

摘み方は簡単です。

痛いけど、つねつねし続けると、痛みが取れるので、それだけでOK。

これを、私は患者さんにするのです。

すると…患者さんが「一種異様な表情」でこちらを見ます。

寝ていても、上半身「くわっ」と起こして、こちらを見ます。

「あんた…今、なにした…?」と顔に書いてあるようです。

「…経絡の異常探しています」と説明しても、しばらくこっちを睨んでいます。

で、しつこく同じところをつねつねしてると、次第にその「異様な痛み」が取れるので、穏やかな顔になって再び寝転んでくれるんです。

が、また違うところをつねると「くわっ」。

治るまでこの繰り返し。

「異様」としか言いようのない痛みです。

実際は軽く皮膚をつまんでいるだけなのです。鍼灸師じゃなくても、誰がやっても、もちろん本人がやっても、同じ痛みです。

経絡の流注を知ってる方が、見つけるのは早いのですが、あなたにも見つけられます。

スネの骨のキワなんか、大体あります。

そんで、患者さんからの面白い報告というのは、怪我の包帯が取れた後、治りが悪くてうちに治療に来たんですが、そのつねつねと、はりきゅうで痛みは大体取れたんです。

でも、患者さん自身がつねつねで悪いところを探すコツがわかったみたいで、「あと、こことここ」とご自身で言われた。

ご本人は気づいてないんですが、以前までは自分の体のどこが悪いか、どこか悪いけどどこというところまでたどりつけなかった。

それが自分でたどり着けるようになっているんです。

「こことここだから、鍼して下さい」って。

鍼もしました。

でも、こういう傷の養生はお灸が良いんです。

前回は「わたしが」印をつけて、ここと、ここにお灸をして下さいと言いました。

今回は指差して、この辺にお灸して下さいと教えるだけで、もう後はご自身で出来るんです。

ちょっと分からなくなったら、つねつねで探せるから。

嬉しかったですね。

私はこれは大変な変化だと思いました。

自分で自分の体を診れるって、すごいと思いませんか?

あと余談ですが、患者さんは、経絡つねつねをお友達にも試したそうです。

そしたら、やっぱり、お友達からも「なんしたん?」って顔で見られたと笑ってました。

もう一人のお友達は痛いところがなかったというご報告でした。

でも、多分あるんです。

足になくても、手にあったり。

ちょっと見つけるのにコツがいるところもあるので。

このつねつねして痛いところは、「気の滞り」と書いて、「気滞(きたい)」と言います。

だれでも多少はあるものですが、特に高齢者には多いです。

でも、触ってるだけで取れるんですよ。

皆さんも今夜お風呂で脚を触ってみて下さいね。

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