うちの師匠は、自身がベル麻痺を起こしたことがあって、しかも自分で治した人なので、師匠はベル麻痺の治療に詳しい。
顔面神経という神経が、ヘルペスウイルスなどでやられて発症。大抵顔の片側だけやられる。
顔面神経は耳や、味覚にまで行く神経で、顔の表情筋は、顔面神経が担当しているので、笑ったり、泣いたりするときに困ったことになる。
さらに麻痺側は目が閉じない、口がきちんと動かないなど、ほんま困ることがいっぱいある。
顔のことなので、心が傷ついて鬱になる人もいる。
発症前から数日間顔や味やに「異変」を感じるけど、「気のせいだろう」と放っておくと、発症してからあっという間(一日)で症状が完成する。
早期治療が絶対という分野で、師匠は耳鼻科で、治りませんと言われたのを自分で治した。
その師匠から電話で、今一人ベル麻痺の患者さんが来たと言う。
3週間で症状が7割取れたところだ。
師匠自身と病気全体の流れ…発症から治り方がよく似ているという。
「最後麻痺側の上唇に残るのよ」
それが中々取れないんだと言う。
私がいくら治療しても、自分でかかったことのない疾患の、本当のところは分からない。
かと言って、全部の疾患になってみて、全部治してみるなんて無理だ。
だから、鍼灸師が「自分がかかった病気、こう治した」という話は、1番、もうダントツに勉強になる。
これが師匠につくメリット、先輩、後輩、鍼灸師仲間と仲良くする、最大のメリットである。
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