春なのに、なんで疲労がテーマ?と聞かれたら、
それは私に今、口内炎が出来ているから。
口内炎・・・ヘルペスウイルス。
先日ベル麻痺のことを書きましたが、ベル麻痺もこのウイルスだったんじゃなかったですかね。「単純ヘルペスウイルス」。
疲労はヘルペスウイルスを活発にし、軽ければ口内炎、重ければベル麻痺 を引き起こしています。
ヘルペスウイルスは、「疲労度」を測るモニターです。
ヘルペスウイルスはがん細胞などに比べて、身軽でわがままなので、宿主であるワタクシの体調が悪くなると、タイタニックから逃げ出すネズミのように、我先にと口の周辺に集まってきます。
そして唾に乗って外に脱出し、新たな宿主・・・新天地に移住していきます。
だからヒトヘルペスウイルスを使って、目に見えない『疲労度』を測定するアイデアを思いついた人がいます。
昔理科の授業で見た「リトマス紙」のようなものをペロリと舐めると、「あなたの疲労度は危険水域です!」と教えてくれるアイテムが、もう発明されているのです。
ちょっと注意して下さい。
「疲労」と「疲労感」を区別できますか?
目に見えない疲労と言っている場合、それは「疲労」でしょうか?「疲労感」でしょうか?
数秒考えてください。
チッチッチッ・・・
目に見えない疲労というのは、「疲労」のほうです。
実態の分からない、他人と比較できない、「疲労」を他人と比較できるようになるという意味です。
普段「疲労感」に苦しんでいる方は、意外に自分の「疲労」が身近な人より軽くて、そんなはずない!とムカッとするかもしれません。
やりがいを感じてハードな仕事をこなしている人は、「疲労感」を感じていないのに、「疲労」を指摘されて迷惑するかもしれません。
いやいや・・・ちょっと待ってください。
競い合うためのもんじゃないですから。
むしろ、こう考えて欲しいんです。
「疲労」はそれほどでもないのに、「疲労感」が強い人は、今一度どこかに「戦略ミス」があるかもしれないと気付く手段にして欲しいし、
「疲労感」はさほどでもないのに、「疲労」が強い人は、これからも長く活躍するために、「過労死」しないために、休暇をとる機会なのだと考えて欲しい。
「疲労」の測定は善でも悪でもない。唯の事実です。
「解釈」の仕方が大事。ちゃんとその意味を「分かって」いて、どう使うかが大事。
「人間の知恵」を使って下さい。
鍼灸治療は疲労回復に役立つと言われています。
が、鍼灸治療を「疲労感」を誤魔化すために使っては意味がない。
鍼灸治療の後はお酒を控え、なんなら食事も抜いて、早く眠ってください。
鍼灸治療の疲労回復効果は、鍼灸治療を受けた後、睡眠の質が上がるという点にあります。
どんなものも悪用しようと思えば悪用できます。
珈琲には疲労回復効果はないそうです。
けれど、珈琲を飲んでホッとする時間を持とうとすることで、休息を意識するんです。
どうせなら善用しましょう。
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